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弁才天(天総山 林香院)

弁才天(天総山 林香院)


こちらは若林区新寺にある天総山林香院です。弁才天が祀られています。

弁才天は音楽・智恵・財物の神として吉祥天とともに広く信仰された女神です。漢字表記は本来「弁才天」ですが、日本では「才」が「財」の音に通じることから財宝神としての性格が付与されて、「弁財天」と表記する事も多くなっています。

【吉祥天】

もとヒンドゥー教の女神であるラクシュミーが仏教に取り入れられたもの。仏教では毘沙門天の妃とされる。繁栄・幸運を意味し幸福・美・富を顕す神とされ美女の代名詞として尊敬を集め、主に貴族から崇拝されていたそうです。

▲山門前の左右には大きな地蔵菩薩座像が三体ずつ。その前に童形の十二支地蔵があります。

▲十二支地蔵は、よくよく見てみると可愛らしい姿をしています。

▲こちらが山門です。天総山と書かれた立派な山門です。

▲門をくぐり正面に見えるのが本堂です。本堂の左側にあるのが弁才天堂です。

【天総山林香院】

1573〜95年に福島県内に創建された曹洞宗のお寺で、伊達家と共に米沢・岩出山と移り、慶長6年(1601)の伊達政宗による仙台開府の際に現在地に移ったそうです。江戸時代に2度の火災があり、堂はその後に再建されています。仙台七福神の弁才天像は林香院の移転前からこの地に祀られていたものと言われてます。

▲緑がとても綺麗です。中央にある石碑には、「ドコトテ御手ノ真中ナル 柳宗悦」と記してあります。

「どこにいても、どんな状況下でも、あなたは守られていますよ」そんな風に私は解釈しました。

【柳宗悦】

柳宗悦(やなぎむねよし、1889-1961)は著名な民芸研究家です。
美術館に並ぶような立派な芸術ではなく、庶民の日常生活の中でさりげなく使われているもの、例えば茶碗などの道具の中に、素朴な美しさを発見し、それらを“民芸”と名づけ、世の中に民芸の素晴らしさを知らしめた最初の日本人だそうです。

また他方では、日本が韓国を植民地支配していた時代、彼は朝鮮の人々の立場に立ち、あからさまな蔑視に対して警鐘を鳴らした数少ない日本人の一人でもあったそうです。

「ドコトテ御手ノ真中ナル」を注した一節があるので以下に引用します。これは彼の最晩年の本「こころうた(昭和34 年)」の中に記載されているそうです。

「御手(みて)」というのは、仏の手でも、神の御手でも、菩薩の御手でもよい。わたしがどこにあるも、どこを向くも、居るその個所が、御手の真中であるというのである。「わたしが」といったが、それは誰であってもよいのである。つまり、人間の真の存在は、無上なるものの掌(て)の中にあるというのである。ここで「真中(まなか)」というのは、左右の中間とか、上下の中ほどとかいう意味での「中」ではない。
そんな中なら、無上とはいえぬ。ある聖者が「神はいたるところに中心を持つが、どこにも周辺を持たぬ」といったが、そういう周囲を許さぬ中心が、それ自身の中心なのである。ここに我々の心の故郷がある。ただその事実を知らぬために、二元の巷(ちまた)に、あらた彷徨(さまよ)っているにすぎぬ。「中」は二元と次元を異にするものである。かかる中を去って解脱(げだつ)はない。だが解脱とは、新しい獲得ではなくして、本来あるがままの境に帰ることである。その故郷は「中」そのものなのである。

▲こちらが弁才天堂です。

▲周りがお堀のようになっていて鯉が泳いでいます。

そこに橋がかかっていて「叶ひ橋」と書かれています。そして扉は自動ドアとなっておりました。

▲八臂辯才天と書かれています。八臂は手が8本という意味です。

▲こじんまりした堂の中にはお守りやおみくじがたくさん置かれています。スタンプもこちらに置かれています。

背後が自動ドアなので、どうも上手く撮影できませんでした。分かりづらい画像ですみません。

御真言は「オン ソラソバテイエイ ソワカ」

▲こちらがスタンプ。

ではお参りさせて頂きましょう。御真言は「オン ソラソバテイエイ ソワカ」です。

覚えづらい言葉ですが、場所によっては目の前に御真言が書かれていたりしますので参拝前に要チェックです。毎度の事ながら七回という回数を把握しきれず多めに唱和します。

林香院の弁才天は400年以前から八臂弁才天として此の地に祀られ、学・芸・利に霊験あらたかと言われています。
古くから秘仏としてお祀りされ、「開くと見た者の目が潰れる」という言い伝えもあったため長い間ご開帳されずにいたそうです。

1985年に本堂新築を記念してご開帳法要をしたところ、一般的に知られている姿とは異なり、眼光鋭く非常に力強いものだったそうで、以来、毎年正月1日〜3日(3日は午前中まで)と11月23日の例祭の時のみご開帳されているそうです。

こうしたふだんは人目にふれることのない秘仏を祀っている場合、秘仏を模刻したと思われる身代りの像が安置されることがあり、これをお前立(おまえだち)と呼んでいるそうです。ここ林香院の弁才天堂もお前立をお祀りしてある、というわけですね。

【弁才天】

ヒンドゥー教の女神、河神であるサラスヴァティーが仏教あるいは神道に取り込まれた呼び名。吉祥天や宗像三女神と同一視されることも多く、古くから弁才天を祭っていた社では明治以降、宗像三女神またはイチキシマヒメを祭っているところが多い。
イチキシマヒメは日本神話に登場する水の神で、アマテラスとスサノオが天真名井で行った誓約(スサノオがアマテラスの疑いを解くために行った)の際に、スサノオの剣から生まれた五男三女神の一柱である。その五男三女神のうち、三女神が宗像三女神と言われている。イチキシマヒメは厳島神社(広島県廿日市市)の祭神ともなっており、「イツクシマ」という社名も「イチキシマ」が転じたものとされているそうです。

【サラスヴァティー】

河の流れる音の連想から音楽神とされ、福徳神、学芸神など幅広い性格をもち、言葉・弁舌や知識、音楽などの女神となった。ヒンドゥー教の創造の神ブラフマー(仏教に取り込まれ梵天となる)の妻である。
そもそもはブラフマーが自らの体からサラスヴァティーを造り出したが、そのあまりの美しさのため妻に娶ろうとした。その求婚から逃れられないと観念したサラスヴァティーは、ブラフマーと結婚し、その100年後に人類の祖となるマヌを生んだという神話があります。

林香院
住所:宮城県仙台市若林区新寺5丁目1−1
宮城県仙台市若林区新寺5丁目1−1
記事内容は、初公開日:2010年8月6日当時のものに加筆・修正をしたものです。

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