大黒天(喜伝山 秀林寺)

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大黒天(喜伝山 秀林寺)

▲次に訪れたのは大黒天が祀ってある喜伝山秀林寺。現在トンネル工事の真っ最中の北山にあります。(※2012年3月に開通しました)

頭巾を被り、槌を持って、袋を背中にかけ、米俵の上に乗っているというのが現代の大黒天の姿としてよく見られます。大きな頭巾は謙虚であれ(上を見ない)、二俵の米俵は二俵で我慢せよという「知足(足るを知る)」という教えであるそうです。

五穀豊穣の農業の神である面をもっているため、漁業の神さまのえびす神と一組で信仰される事が多いようです。現代では五穀豊穣、商売繁盛、子孫繁栄、家内安全などさまざまなご利益が与えられるとされています。

▲山門をくぐり敷地内に入りました。この山門は「三千大仙門」と言うそうです。三門とは、「智恵」「慈悲」「方便」の三つを言い、それぞれに千躰仏を祀るので「三千大仙門」と銘名されたそうです。「大仙」とは仏の別称です。

平成5年(1993)に新設され、その時に上階に梵鐘も移されたそうです。上階に鐘があるって珍しいですねぇ。(珍しくないのかな?)こういった建築様式の門を「竜宮門」と言うようなんですが詳しい定義などは分かりません。

智恵門
智恵とは「おさとり」である。釈迦はすべてを「因縁」と悟られ、二見の対立を捨てられた。智恵門には三世三大尊(弥陀、釈迦、弥勒)の三尊仏と釈迦牟尼仏一千体が祀られている。
慈悲門
抜苦を「悲」といい、与楽を「慈」と言います。慈悲門には、薬師三尊、十二神将と薬師如来一千体が祀られている。
方便門
正直を「方」といい、己を外にするを「便」と言います。方便門には、弥陀三尊、十四讃嘆菩薩と阿弥陀如来一千体が祀られている。

▲これが祀ってある千躰仏です。両側にびっしりと祀ってあります。

▲ここを訪れた時は一切の予備知識を持たずに行ったので、これが何を意味するのかさっぱり分かりませんでした。「なぜこんなにたくさんあるんだ?」という具合です。やっと謎が解けました。

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【喜伝山秀林寺】

▲曹洞宗。慶長5年(1600)、藩祖政宗により仙台城の築城が開始され、その没する寛永13年(1636)まで、36年間に亘り城下町の整備が同時に行われ、多くの寺が各地より集められました。

秀林寺は、もともと泉区松森に在った古寺と言われており、藩祖の意を汲んだ郷士丹野今内が自費を投じてこの地に移築し、寺容を一新し、輪王十三世角外麟恕大和尚を第一世として勧請し開山されたそうです。

現存する過去帳の記載は、寛永4年からであり、また檀徒大槻定安は、政宗に殉死しているのをみても、寺は寛永10年前より在ったと推測されています。(残念ながら移転前の記録は全く不詳だそうです)

仙台はもともと仏教に大変深い因縁を有する土地で、仏教伝来と共にインド・中国の千躰仏信仰が日本に伝わり、青葉城の地域にも千躰仏が祀られていたそうです。

政宗公は築城の為にこの千躰仏を他に移しこの城を千躰城と呼んだと言われています。その後千代城とし、後に仙台城と三転したと伝えられています。仙台の地名は千躰仏を基としているそうです。

それではお参りさせていただきましょう。大黒天は本堂の中に祀ってあるので正面の入り口から入らせて頂きます。

▲中に入り右を向くと、そこに大黒天が祀ってあります。入り口付近にはスタンプとパンフレット等が置いてあります。

▲これがスタンプです。

▲はい、こちらが大黒天です。この像はよく知られている大黒天の姿とは異なり、三面六臂出世大黒天と言うそうです。

三面とは右に弁天、中は大黒天、左に毘沙門天の三天の事で、六臂とは六本の御手、弁天は鍵と如意棒、大黒天は剣と袋、毘沙門天は鎌と鉾を持ち、各天それぞれの願心を表しているそうです。

開山の当初より350年間、庫院(寺の台所)に大黒尊天が祀られてありましたが、奥州仙台七福神霊場会の結成と同時に本堂に移され、現在はこの三面六臂出世大黒天の胎内に胎内仏として納められているそうです。

御真言は、「オン マカカラヤ ソワカ」

それでは「ご参拝心得」にしたがって御真言を七回唱えましょう。御真言は、「オン マカカラヤ ソワカ」です。今回も五回目辺りから記憶が怪しかったので、少し多めに唱えて祈願してきました。

【大黒天】

大黒天はインドの神で、ヒンドゥー教の破壊・再生を司る神、シヴァ神(別名 マハーカーラ)が元となっているそうです。大いなる暗黒とも呼ばれ、世界を破壊するときに恐ろしい黒い姿で現れるということから、軍神としての一面もあり、その形相はすさまじく、髪の毛を逆立て、忿怒相(怒りの表情)をしているそうです。それが密教、仏教へと伝わっていきました。日本では出雲大社にも祀られている神道の神、大国主命と混同され習合して日本独自の神として根付いていったようです。

大黒天は台所の神という面も持っていました。インドの寺院の台所の柱には小柄な大黒天が祀られてあったという伝えがあります。天台宗の開祖最澄によって日本に伝えられたとされ天台宗の多くの寺の厨房に大黒天が置かれるようになったそうです。この信仰が庶民にも広がっていき、台所仕事が上手くいけばその家も安泰ということから家の守護神とも言われるようになったそうです。

民間の神道においては子宝や子作り信仰と呼ばれるものがあり、大黒天の像が頭巾をかぶり俵に乗っている姿が男性器をあらわしているという俗説もあるようです。

秀林寺
住所:宮城県仙台市青葉区北山1丁目3−1
宮城県仙台市青葉区北山1丁目3−1
記事内容は、初公開日:2010年8月6日当時のものに加筆・修正をしたものです。
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